【アロマセラピー】スパイス系の精油の香りを紹介!!

今回は、アロマセラピーの精油の中から、スパイス系の精油についてお話ししていきます。

 

スパイスと言えば、料理で使う「香辛料」を思い浮かべる方も多いと思います。

実は、アロマセラピー界で使用するスパイス系の精油も、香辛料と同じ物がたくさんあります。

なので、「この香辛料は、アロマの精油の中にもあるんだ!」という発見をするのが楽しくなるかもしれません。

 

スパイス系の精油(香り)の総合的な特徴は、やはりスパイシー

 

細かく言うと、スパイシーで温かみのあるものもあれば、スッキリとした香りのものもあります。

一方で「バニラ精油」や「トンカビーンズ精油」のように、甘い香りのものもあります。

 

では実際、スパイス系の精油(香り)には何があるのか見ていきます。

スパイス系の精油の主な種類は?

 

まず、スパイス系の精油(香り)は以下の通りです。

  • カルダモン精油
  • クミン精油
  • クローブ精油
  • コリアンダー精油
  • ジンジャー精油
  • シナモンリーフ、シナモンバーグ
  • トンカビーンズ精油
  • ナツメグ精油
  • バニラ精油
  • フェンネル精油
  • ブラックペッパー精油

などがあります。

…とても多いですよね(笑)

この精油の中から、特に使われている精油をピックアップして紹介していきます!

 

カルダモン精油

カルダモン精油は、スパイシーで温かみのある香りを放ち、カルダモンのスパイスを振ったときのような独特な香りがします。

 

主な成分は「1.8シネオール」と「酢酸αテルピネル」。

1.8シネオールは、ユーカリ精油にも含まれていて、免疫力を高めたり、鼻づまりを軽くする効果が期待できます。

また、酢酸テルピネルという神経のバランスを回復させる成分も含んでいます。

そのため、精神的に疲れたときなどに使うといい香りです。

 

主な作用は、以下の通りです。

  • 免疫力を高める作用
  • 神経のバランスを整える作用
  • 鼻詰まりを軽くする
  • 集中力を高める作用
  • 胃腸の調子を整える作用

などが挙げられます。

 

カルダモンの香りは独特なので、単独で使用するよりかは、オレンジスイート精油などのかんきつ系の精油やフローラルな香りとブレンドするのがオススメ。

特に、ローズオットーなどのローズ系の精油やイランイラン精油などと相性が良いでしょう。

あとで紹介する「ブラックペッパー精油」との相性が良く、特に、男性香水を作りたい時に掛け合わせてみるのも良いです。

ジンジャー精油

ジンジャーは、ショウガの根から採れる精油です。

ピリッとしていて、温かみのあるショウガ独特のあの香りです(笑)

 

主な成分は、ショウガ特有の「ジンジベレン」。

食欲を亢進し、消化を促進させます。  

また、免疫力をアップさせる効果が期待できます。

 

主な作用は、以下の通りです。

  • 食欲を亢進させる作用
  • 免疫力を高める作用
  • 性欲を高める働き
  • 炎症を抑える働き
  • 肝臓の機能を高める

などがあります。

 

冬の寒い時期に生姜がいいように、ショウガの香りも寒い時期にぴったりの精油です。

食欲を促すので、夏バテによる食欲不振にもオススメの精油です。

 

ただし、香りが強いため、1滴程度で十分。

また、ショウガの精油をアロマオイルとして使用する場合、刺激感を感じるかもしれないので、お肌に合わない場合は使わないようにしましょう。

※アロマオイル:植物油で精油を希釈して作ります。

シナモン精油

シナモンの精油は主に2種類存在します。

1つ目は、シナモンリーフ。

2つ目は、シナモンバーグ。

それぞれ解説していきます。

 

シナモンリーフ

シナモンリーフ精油は、シナモンの葉から採れます。

 

主な成分は「オイゲノール」。

クローブ精油の主成分でもあり、スパイシーで温かみのある香りを放ちます。

オイゲノールは、胃腸の調子を整えたり、強い抗菌作用などが期待できます。

 

食欲が沸かないときに、オレンジスイートとペパーミント精油とブレンドして、ディフューザーなどでお部屋に焚くのもいいでしょう。

シナモンバーグ

シナモンバーグ精油は、シナモンの木の樹皮から採れます。

しかし、アロマセラピーでは推奨されていないので、スパイスの効果を記載します↓

主な成分は「シンナムアルデヒド」で、シナモン独特の甘い香りを放ちます。

シンナムアルデヒドは、食欲亢進作用や、胃腸の調子を整える作用が期待できます。

そのため、胃腸の調子が優れないときにオススメのスパイスです。

 

ちなみに、シナモンの樹皮は、特定の漢方薬の中にも含まれていて「桂皮(ケイヒ)」ともいいます。

 

ただし、「シナモンリーフ精油」と「シナモンバーグ精油」は、どちらとも皮膚に対しての刺激が強いため、芳香浴法のみでの使用がオススメ。

芳香浴法については、こちらの記事でまとめています。

良かったら、参考にしてください。

https://kokihikouki.com/wp-admin/post.php?post=1123&action=edit

トンカビーンズ精油

トンカビーンズ精油は、トンカの木から採れる種子を乾燥させて採ったものです。

主な成分は「クマリン」。約95%含んでいます。

 

クマリンは、桜や杏仁豆腐のような甘い香りを放ち、気持ちを落ち着かせたり、女性ホルモンの調子を整える作用を持つと言われています。

 

ちなみに、桜の葉っぱなどにも含まれる成分ですので、桜の木の下にいると気分が落ち着くのも納得ですね。

 

主な作用は、以下の通りです。

  • リラックス作用
  • 気持ちを落ち着かせる作用
  • 更年期やホルモンバランスの乱れなどに

とにかく、「リラックスしたいとき」にオススメの香りです。

個人的に、ゼラニウム精油やラベンダー精油との相性がいいと思っています。

 

リラックスしたい時は、ラベンダー精油とブレンド。

ホルモンバランスを整えたい時は、ゼラニウム精油とブレンド。

するといいと思います。

アロマディフューザーで焚くと良いでしょう。

トンカビーンズ精油の詳しい内容は、このYouTubeで解説しています↓

良かったら覗いてみてください。

 

バニラ精油

バニラの精油は、バニラ特有の甘い香りがします。

茶色のサヤから採れる精油で、果実は「バニラビーンズ」といいます。

 

バニラ精油の主な成分は「バニリン」。

バニリンは、リラックスさせる働き筋肉の緊張を緩める働きを持ちます。

そのため、リラックスしたい時などにオススメの精油です。

 

前に紹介した「トンカビーンズ精油」とも相性がいいので、リラックスしたい時に一緒に使うと、ホッとくつろげるかもしれません。

ブラックペッパー精油

ブラックペッパーの精油は、コショウの果実から採れます。

スパイシーかつスッキリとした香りで、温かみもある印象です。

 

主な成分は「βカリオフィレン」と「リモネン」。

特に、心を活性化する効果が期待できる香りだと言われていますので、活力を高めたい時に使用するのがオススメ!

また、やる気が出ないときにも後押ししてくれます。

 

主な作用は、以下の通りです。

  • 活力アップ。
  • やる気を促す作用。
  • 筋肉疲労や痛みを和らげる。
  • 胃腸の調子を整える作用。
  • 血行を良くする作用。

などがあります。

 

筋肉疲労や痛みを和らげたり、やる気をアップさせてくれることから、「スポーツ前」や「スポーツ後」にオススメの精油です。

 

スポーツ前にやる気を出したい時に、ブラックペッパーの香りを嗅いだり。

スポーツ後に、ブラックペッパーの香りが入ったアロマオイルを筋肉に塗ると、炎症や疲労を取り除いてくれるでしょう。

 

YouTubeでも紹介していますので、良かったら覗いてみて下さい↓

個人的な意見にはなりますが、

ブラックペッパーの香りは、精油単独でもほかの香りとブレンドしても良い香りだと思っています。

 

ブラックペッパー精油は、柑橘系の精油(レモンやオレンジスイートなど)ハーブ系の精油(ペパーミント精油)などと相性がいいので、ぜひ試してみて下さい。

 

その他の精油

例えば、クミンの香りや、クローブの香り、ナツメグの香りは、香辛料と同じような香りを放ちます。

 

クミン精油は、カレーのようなスパイシーな香りがします。

クミン精油には「クミンアルデヒド」という成分を含むので、健胃作用を持ち、食欲アップが期待できます。

 

クローブ精油は、温かみのある甘い香り。少し保健室のような独特な香りもします。

主な成分である「オイゲノール」は、強い抗菌作用などが期待できます。

 

ナツメグ精油も、温かみのあるスパイシーな香りがします。

αピネンやβピネンが含まれているので、樹木系の香りのように、気持ちを落ち着かせる作用を持ちます。

また、食欲を促す作用も期待できます。

 

このように、スパイス系の香りは独特な香りを放ちますので、ほかの柑橘系などの精油とブレンドして使用する方が、不快な香りにならずに楽しめます♪

最後に

スパイス系の精油はたくさんあり、それぞれ違うことはお分かりいただけたかと思います。

 

コリアンダーの精油やフェンネルの精油など、今回紹介しなかった精油は、アロマセラピーの精油をわかりやすくの本にすべて記載されています。

もし気になる方は、お手にとって見ていただくと、勉強になると思います↓

https://matsuokakouki.stores.jp/items/61e6a602113ce061f38ea40d

手作り本「アロマセラピーの精油をわかりやすく」

スパイス系の精油は、独特な香りを放つものが多いので、かんきつ系のオレンジスイート精油やハーブ系のペパーミント精油などとブレンドするのがオススメです。

ただ、スパイス系の精油同士で固めると、何とも言えない香りになるので、できれば避けたいところです。。

  

スパイス系の香りは香水などにも入っていることが多いので、アロマスプレーやアロマフレグランス、リードディフューザーとの相性は良いでしょう。

 

最後に、過去に作成したYouTubeを貼っておきます。

きっと、スパイス系の精油を楽しめる動画になっていると思います。

もっと深く香りのプロフィールを知りたい方は、「アロマセラピーの精油をわかりやすく」という、精油のことに特化した手作り本も出しています。

良かったら、そちらの方も見て下さい。

 

実際に、「アロマセラピーの精油を分かりやすく」の本を現場や趣味で使ってくださっている方もいて、お声もいただいています。

本当にうれしい気持ちでいっぱいです!

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

関連記事↓

【アロマセラピー】柑橘系の精油の香りを「8つ」紹介!! | アロマセラピーや心理学、健康の事を学べるブログ (kokihikouki.com)

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    【主な資格】

    ・薬剤師
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