【アロマセラピー】お薬とアロマの違いと共通点とは!?

こんにちは、アロマ薬剤師飛こーきです。

今回の記事では、「お薬とアロマの違いと共通点」についてまとめましたので、参考になると嬉しいです。

 

とその前に。。。

 

お薬とは、医師の指示のもと調剤薬局で処方される(受け取る)薬や、ドラックストアなどに置いている市販薬のことです。

主に「ロキソニン」や「ガスター」、「カロナール」など、世の中にはたくさんのお薬があります。

 

一方、アロマとはアロマセラピーの略称で、主に植物や柑橘系の皮などからとれる原液(精油=エッセンシャルオイル)を、香りとして使用しています。

 

それでは実際に、お薬とアロマの違いについて見ていきます。

お薬とアロマの違いとは?

お薬とアロマの香りの主な違いは、以下の通りです。

  • 成分の数
  • 作用メカニズム
  • 効能効果
  • 使用目的
  • 使用方法

これだけでは分かりにくいので、順に解説します。

成分の数

まず、医療用医薬品(病院やクリニックで受け取った処方箋でもらうお薬)は、1種類から3~4種類あたりの成分が入っている薬がほとんどです。

 

例えば、「ロキソニン」という医薬品には「ロキソプロフェン」という成分のみ入っています。

このように、医療用の医薬品には1~3種類の成分が入っているものがほとんどです。

 

しかし、市販薬のロキソニンSプラスには、ロキソプロフェンの他にも酸化マグネシウムが入っていたり、風邪薬である「総合感冒薬」の中には数種類の成分が入っています

 

一方で、アロマセラピーで使用する精油の場合、基本的に、数種類の成分がごく微量ずつ入っているケースがほとんどです。

例えば、ラベンダー精油には、「酢酸リナリル」、「リナロール」、「酢酸ゲラニル」、「テルピネン4オール」などさまざまな成分が含まれています

その中の主な成分は、「酢酸リナリル」と「リナロール」です。

 

※ごく稀に、ウインターグリーン精油のように「サリチル酸メチル」以外、ほとんど含まれていない精油(香り)もあります

 

なので、まとめると。

お薬には「1~3種類の成分」。

アロマセラピーの精油には、「複数の成分」。

といった具合です。

 

では、次にお薬とアロマの作用メカニズムの違いを見ていきます。

作用メカニズム

お薬の成分の場合、「どの場所にどのように作用するのか?

詳しくわかっています。

これを「薬の作用機序」と呼んでいます。

 

しかし、アロマセラピーの精油(香り)の場合どの場所にどのように香りの成分が作用しているのか?

正直、作用メカニズムが分かっていないものがほとんどです。

 

そのため、アロマセラピーのいろんな書籍には、抗菌作用と抗ウイルス作用と鎮痛作用と…色々書かれていますが、具体的な作用機序が分かっていないことがほとんどです。

なので、この点がアロマと薬との違いになります。

 

また、お薬とアロマの効果についても見ていきます。

効能効果

お薬の場合は、効能効果がはっきりと決まっています

例えば、ロキソニンであれば、頭痛・生理痛・歯痛、抜歯後の疼痛・咽頭痛・腰痛・関節痛など、はっきりとわかっています。

 

しかし、アロマセラピーの場合、仮に「ラベンダー精油が頭痛の痛みにいい」とわかっていても、決して「頭痛に効果があります!」なんて言うと、薬機法に引っかかってしまいます

ですので、「頭痛を和らげてくれる香りです。」とか「ラベンダーにはリラックス効果が期待できます。」などといった言い回しをする必要があります。

使用目的

お薬の場合は、病気や疾患に対する治療目的病院やクリニックから処方されます。

それによって、病気を治したり症状を軽くしたりする役割を果たします。

 

一方、アロマセラピーは自然療法ですので、人間の自然治癒力を高めリラックスしたいときや心身のバランスを整えたいときなど、手軽に使えます

なので、アロマの香りの方が、一般の方でも手軽に使いやすいところかなと思います。

 

香りでアプローチしてくれるので、とても癒されるでしょう。

使用方法

先ほどもお話しましたが、お薬は治療目的で処方されるので、医師から指示された通りの飲み方で服用する必要があります

また、1日3回毎食後など、お薬によって飲む回数がしっかりと決まっているため、医師に指示された回数を守ってお薬を飲まないと、副作用などに繋がりかねません

 

一方、アロマセラピーの香りは、香りを嗅ぐ回数など関係なく、好きな時に好きな香りを使えるので、柔軟性が利くというのがメリットですね。

 

ただ、病院で治療を受けている方や妊娠中や授乳中の方などは、先生に相談する必要がありますが、特別な問題がなければ、手軽に香りを使うことができます。

  

今度は、お薬とアロマの共通点を見ていきましょう!

お薬とアロマの共通点とは!?

人によって合う合わないがある

お薬とアロマの共通点は、人によって合う合わないがあることです。

例えば、同じ痛み止めのロキソニンとカロナールでも、人によってどちらかが合わない場合があります。

 

特に、ロキソニンで胃が痛くなる方もいます。

でも、カロナールなら胃が痛くないから安心して飲めます!みたいな。

 

僕自身が薬局で勤めていて、ロキソニンを飲んで胃の痛みを感じると訴える方は、ちらほらいます。

なので、ロキソニンで胃の痛みを訴える方には、ロキソニンを食後に飲むように伝えたり。

本当に合わなかったら、医師に相談するよう伝えたりしています。

 

一方、アロマセラピーの香りも人それぞれ。

合う合わないがあります

 

例えば、大人気のラベンダーの香りでも苦手な方がいます

中にはローズの香りは強い!という方もいます。

 

このように、お薬もアロマの香りも人によって、合う合わないがあります

なので、もし、お薬(市販薬)や香りがどうしても合わない場合は、使用しないことをオススメします。

副作用(アレルギー反応など)がある

副作用と聞くと、お薬のイメージが強いかと思います。

例えば、痛み止めであるロキソニンの副作用には、「ぜんそく」や「胃障がい」などがあります。

 

アロマセラピーの精油であれば、ベルガモット精油の光毒性が有名ですよね?

ベルガモット精油を希釈したオイルを、肌に直接塗って紫外線に当たることで、炎症反応を起こします。

また、かんきつ系の精油を直接塗るなど、香りによって皮膚への刺激感を感じやすいものもあるので、注意が必要です。

 

このように、お薬もアロマも体質によって合わない方もいます。

 

お薬に関しては、副作用が起きたらすぐに医師に相談を。

アロマ(香り)の場合は、使用を避けてください。

まとめ

お薬とアロマの違いと共通点は、理解できましたでしょうか?

 

そもそも、お薬とアロマを比較するようなものではないのですが、あえて比較記事を書きました。

 

お薬の場合は、治療目的、もしくは予防や対処療法で使われます

一方のアロマ(香り)は、心や体の健康の維持に役立てる自然療法として使われます。

 

嫌な症状がしばらく続くなどの体調不良であったり、治療が必要な場合は、病院に受診する。

 

症状が一過性で、その場をしのぎたい場合は、ドラックストアなどで販売されている市販薬を使用する。

 

リラックスしたいなあとか、癒されたい時などは、香りを使う。など

 

その時々で、判断していくといいでしょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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