【アロマセラピー】|樹脂系の精油の香りを「5つ」紹介!!
今回は、アロマセラピーの香りの中から、樹脂系の精油についてお話していきます。
「樹脂」とは、樹木の皮である樹皮を傷つけることで分泌される樹液が固まったものです。
樹脂系の香りの特徴は、濃厚で温かみのある甘い香りを放ちます。
また、樹液の塊ですので、精油がドロッとしています。
そういえば、樹液と言えばカブトムシのエサですね?(笑)
それはさておき、、
具体的に、アロマセラピー界の樹脂系の精油(香り)には、何があるのか見ていきます。
樹脂系の精油の主な種類は?
まず、樹脂系の精油(香り)は以下の通りです。
- フランキンセンス精油
- ミルラ精油
- ベンゾイン精油
- エレミ精油
- コパイバ精油
などがあります。
それぞれの精油にどんな特徴があるのかを、順に見ていきます。
フランキンセンス精油
フランキンセンス精油は、ボスウェリア属の木の樹脂から採れる精油です。
ウッディーでスパイシーな香りに、若干かんきつ系のようなフルーティーな香りがするのが特徴です。
主な成分は「αピネン」「リモネン」です。
αピネンは、樹木系の精油(ヒノキなど)に含まれている成分で、温かみのあるウッディーな香りがするので、気持ちが落ち着きます。
リモネンは、かんきつ系の精油(オレンジやレモンなど)に含まれる成分ですので、オレンジのフレッシュな香りを放ちます。
なので、フランキンセンス精油は、樹木の香りとかんきつ系のような香りがするのも納得できます。
主な作用は、以下の通りです。
- 浄化作用。
- 心を落ち着かせる作用。
- 集中力を高める作用。
- 皮膚のトラブルに(シワやたるみなど)
- 呼吸器系のトラブル(咳や痰、気管支炎など)
心を浄化し、気持ちを落ち着かせる香りですので、ヨガや瞑想などに適した香りです。
ラベンダーやオレンジスイートなど、心を落ち着かせる精油と相性がいいので、ディフューザーやアロマポットなどで焚くといいでしょう。
また、皮膚の再生作用が期待できる香りとも言われています。
そのため、お肌のしわやたるみの改善が期待できるでしょう。
ミルラ精油
ミルラ精油は、別名「没薬」とも呼ばれ、コミフォラミルラの木の樹脂から得られます。
香りは濃厚でスモーキー。独特で不思議な香りだけど癖になる。そんな印象です。
ミルラ精油は、「フラノオイデスマー1.3ジエン」「βエレメン」といった、難しい名前の成分を含んでいます。
どちらとも、炎症を抑える働きがあると言われています。
主な作用は、以下の通りです。
- 浄化作用。
- リラックス作用。
- 心を落ち着かせる作用。
- 抗菌作用。
- 炎症を抑える。
ミルラの香りは香りの持続性が高いので、ほかの香りを留める働きを持ちます。
そのため、「香りの保留剤」としてアロマスプレーなどに入れるといいでしょう。
そのときは、オレンジ精油やラベンダー精油とブレンドするのがオススメ。
特に、揮発しやすいオレンジ系の香りを逃がさずに済みます。
呼吸器の不調にもいいことから、アロマディフューザーなどで焚くといいでしょう。
ベンゾイン精油
ベンゾイン精油は別名「安息香」とも呼ばれ、エゴノキ安息香木の樹皮から得られます。
防腐剤や食品添加物にも利用されている「安息香酸」を多く含む精油です。
安息香酸は、多幸感・リラックス作用が期待できます。
また、バニリンというバニラの主成分も含んでいるので、バニラに近い香りがするのが特徴です。
主な作用は、以下の通りです。
- 高揚作用。多幸感。
- リラックス作用。
- 抗菌作用。
気分を高揚させる働きを持つので、イランイランやジャスミンなどのフローラルな香りとブレンドするといいでしょう。
バニラのような甘さのある香りなので、匂いに温かさを感じられ、元気になるでしょう。
エレミ精油
エレミの香りは、香料や防腐剤として古くから利用されていました。
香りは、みかんの皮のようなフレッシュな香りにスパイシーさが加わったような、独特な香りが印象的。
主な成分は「リモネン」「エレモール」。
リモネンは約50%含まれているので、かんきつ系のような香りがします。
また、エレモールという成分は、お肌の皮脂のバランスを整えると言われています。
主な作用は、以下の通りです。
- 浄化作用。
- 気持ちを落ち着かせる作用。
- 集中力を高める作用。
- 胃腸の働きを整える作用。
- 皮脂のバランスを整える作用。
などがあります。
そのため、気持ちを落ち着かせたい時などにオススメの香りです。
気持ちを落ち着かせるときに、ラベンダー精油などをブレンドして、ディフューザーなどで焚くといいでしょう。
ただし、エレミ精油には「リモネン」も含むため、肌への刺激性があります。
なので、オリーブオイルなどの植物油に希釈し、アロマオイルとして使用すると良いでしょう。
その際は、エレミ精油は1滴程度にとどめること。(香りも強めなので)
ローズ精油やラベンダー精油とブレンドして、皮脂が気になるところに塗るといいでしょう。
コパイバ精油
コパイバ精油は、コパイフェラ属の木の樹脂から得られます。
ややスパイシーかつ、はちみつとバニラのほのかな香りがし、温かみのあるウッディーな香りを放ちます。
主な成分は「βカリオフィレン」「αフムレン」。
コパイバ精油は、βカリオフィレンという成分を約60%含んでいるので、高い抗炎症作用などが期待できます。
主な作用は、以下の通りです。
- リラックス作用。
- 心を落ち着かせる作用。
- 炎症を和らげる作用。
- 血行を良くする作用。
- 呼吸器の不調に(咳や炎症など)
などがあります。
なので、イライラしたり、気持ちが落ち込んだりしたときに使うといいでしょう。
また、βカリオフィレンは、アドレナリンを抑制する働きを持つので、車でいうブレーキを優位にし、リラックスさせる働きが期待できます。
風邪などの呼吸器系の不調にもいいので、アロマディフューザーなどで焚くと良いでしょう。
まとめ
以上が、樹脂系の主な香りです。
樹脂系の精油の共通点は、ズバリ「温かみのある香りで、心がホッとする印象」を持ちます。
気持ちが落ち着かないときや、心配事がある時、考えすぎたときなどにぜひ、使ってみるのもいいのではないでしょうか?
また、呼吸器系(のどや肺など)に働きかけ、呼吸を整えたり、風邪の症状にいい精油ばかりです。
最後に、ディフューザーについてのブログを載せていますので、参考までにどうぞ↓
もっと深く香りのプロフィールを知りたい方は、「アロマセラピーの精油をわかりやすく」という、精油のことに特化した手作り本も出しています。
良かったら、そちらの方も見て下さい。
実際に、「アロマセラピーの精油を分かりやすく」の本を現場や趣味で使ってくださっている方もいて、お声もいただいています。
本当にうれしい気持ちでいっぱいです!
最後まで読んで下さってありがとうございます。
関連記事↓
【アロマセラピー】スパイス系の精油の香りを紹介!! | アロマセラピーや心理学、健康の事を学べるブログ (kokihikouki.com)