ADHDの症状の特徴とその対策とは!?
こんにちは。発達障がい当事者の薬剤師「飛こーき」といいます。
一度は「ADHD」という言葉を目にしたことがあると思います。
ADHDとは「注意欠如多動症」のことで、「不注意」・「多動性」・「衝動性」といった症状が見られます。
※あとに、それぞれの特徴を解説します。
近年、ADHDの患者さんが増加傾向にあり、ADHDが広く知られるようになったことが背景として挙げられます。
ちなみに、このブログを書いた僕も、ADHD当事者です!
では実際に、ADHDの主な原因についてお話していきます。
目次
ADHDの主な原因とは?
ADHDの主な特徴は原因は、以下の通りです。
- 前頭前野の機能に不具合が起きている
- 脳の中の伝達物質が不足している
の、2つがあると言われています。
とはいえ、専門用語で分かりにくいので簡単に説明します。
①前頭前野の機能の不具合
脳の中には、感情などをコントロールする「前頭前野」という領域(場所)があります。
前頭前野は、頭のおでこ側の位置に存在し、主に、「思考する」「判断する」「自己を抑制する」「計画を立てる」などの働きを行います。
しかし、なんらかの原因により、前頭前野の働きに偏りがあるため、不注意が目立ったり、多動で落ち着かなかったり、衝動的に行動するなどが起こると言われています。
②脳内の神経伝達物質の不足
皆さんも、アドレナリンやドーパミンといった言葉は、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。
これらのアドレナリンやドーパミンのことを総称して「神経伝達物質」と呼ばれています。
ADHDの方は、神経伝達物質である「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」、「セロトニン」の数が少ないことが原因で、脳内での情報交換ができていないと考えられています。
では次に、ADHDの特徴的な症状についてお話していきます。
ADHDの特徴的な症状とその対策とは?
ADHDには主に3つの症状に分けられています。
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
それぞれどんな特徴があり、対策があるのか?
順に解説していきます。
「不注意」の特徴とその対策は?
不注意の主な特徴は以下の通りです。
- 集中力が散漫になりやすい。
- 忘れ物をしやすい。
- 物をよくなくす。
- 優先順位を立てるのが苦手。
- 細かいところまで注意を払えない。
などがあります。
不注意の特性を多く持っている人は、注意力が散漫になりやすく、集中力が長続きしない傾向にあります。
しかし、好きなことに対する集中力はピカイチ。
一つのことにのめりこむように働くので、気がついたら時間が経っていたり。(過集中)
しかし、他のことに切り替える作業は困難といった特徴があります。(マルチタスクは不向き)
また、物を忘れたり、なくしたりしやすいのも特徴です。
他にも、優先順位を立てるのに困難が生じたり、細部まで注意を払えないので、ケアレスミスを起こしやすいといった傾向があります。
そのため、マルチタスク(一度に複数のことを行うこと)が苦手な傾向にあります。
対策としては、「好きなことに没頭できる」ことを生かすために、自分に合った好きな仕事につくこと。
あるいは、趣味に没頭すること。
このように、思う存分好きなことをやると、嫌なことがあっても乗り越えられると思います。
忘れものをしやすかったり、物をなくすことを防ぐには、どちらも「決まった場所に、モノを保管すること」。
例えば、物を忘れやすい場合は、貴重品ボックスなどを設置すること。
特に、カギやお財布、スマホはとても大切なので、一ヶ所に固めて置いておくとよいでしょう↓
また、優先順位を立てるのが困難な場合は、大事な用事や仕事から順に、紙に書いておく。
そうすることで、優先順位で混乱することを防ぐことができます↓
「多動性」の特徴とその対策は?
多動性の主な特徴は以下の通りです。
- 落ち着きがなくソワソワしている。
- ジッとすることが苦手。
- あれこれと興味を持つ。
- 喋り出すと止まらなくなる。
- 貧乏ゆすりが多い。
などがあります。
その場でじっとすることが難しく落ち着きがないので、相手に不快に思われやすいのが辛いところ。
また、次に紹介する「衝動性」の特徴とも重なりますが、喋り出すと止まらなくなるといった特徴も持っていますので、「話が長い人」だという印象を持たれます。
ただ、多動性を持っている方は「とても好奇心が旺盛」で色んなことに関心を持つので、幅広い知識をもっているといった特徴もあります。
ある意味、好奇心旺盛なところが多動優位タイプの強みかなと思います。
色んな分野のことを、一方的にお話できるといった才能を持っているかもしれません。
ラジオのパーソナリティやYouTuberと相性が良さそうですね
「衝動性」の特徴とその対策は?
衝動性の主な特徴は以下の通りです。
- 思い付きで行動しがち。
- 考える前に発言する。
- 順番を待ったりするのが難しい。
- 喋り出すと止まらなくなる。
- 車などの乗り物で過度にスピードを出す。
などがあります。
「思い立ったら即行動にうつす」といった特徴を持つので、少し危なっかしい印象をもたれます。
しかし、思い付きで即行動にうつせるところは、行動力が高い人とも言えます。
そのため、さまざまなチャンスを掴みやすいため、何かの先駆者になる可能性も秘めています。
また、この記事を書いている僕もそうですが、喋り出すとなかなか止まらないといった特徴も持ちます。
特に、好きな話題だったり、自分の話になると、おしゃべりが止まりません。
なかなか難しいところですが、、、
対策としては、「相手の様子を伺うこと」を癖にするといいかもしれません。
話しすぎて、相手を疲れさせていないかな?と。
相手の気持ちを思うことも大切です。
インスタライブやラジオ、YouTubeの場合では、おしゃべりを中断する必要がないので、思う存分お話できると思います。
ある意味、衝動性タイプの人に向いている仕事かもしれません。
あとは自転車や車など、スピードを出しすぎてしまうところもあります。
自転車でスピードを出しすぎて転んだときの代償は大きいので、転んだあとや事故したあとのリスクを想像しておくと、「気を付けよう」と思うはずです。
最後に
ADHDの症状である「不注意、多動性、衝動性」の特徴と対策をお話していきました。
この記事を通じて、少しでもADHDについて理解していただけると嬉しいです。
また、「自分はADHDなんだ…」と悲観的にならず、デメリットを対策でカバーしつつ、メリットをしっかり生かす方がADHD当事者の賢い生き方ではないかなと思います。
世間では、ADHDのデメリットの要素が目立ちやすいのですが、一つの自分の個性だととらえて認めてあげる。
そうすると、人生180度変わってADHDと向き合いながら楽しく生活できると思います。
ADHD当事者の方は、「自分の好きなこと」を見つけ、思う存分没頭してくださいね。
僕も、好きなことに没頭して生きています。
当ブログがお役に立てると嬉しい限りです。
最後まで見ていただき、ありがとうございます!
関連記事↓
大人のADHDの特徴とオススメの対策・向き合い方を徹底解説! | アロマセラピーや心理学、健康の事を学べるブログ (kokihikouki.com)