肌の乾燥を防ぐ方法とは?|ハンドクリームの作り方も紹介!

こんにちは。アロマ薬剤師の松岡輝樹と言います。

 

寒い季節といえば、風邪・冷え、そしてお肌のトラブル…。

 

お肌が乾燥すると、カサついて白くなったりします。

そして、悪化すると痒み(かゆみ)などが生じます。

 

また、風邪対策などで消毒薬を頻繁に使用したり水仕事などをしていると、お肌の油分や水分などが失われます。

すると、肌に傷ができやすくなり、ひび割れがやあかぎれを引き起こしてしまいます。

 

そうならないためにも、早いうちから保湿ケアをし、肌を守るための対策をしておく必要があります。

 

ちなみに、冬場に起こりやすい肌のトラブルとして、「乾燥」、「かゆみ」、「手荒れ」、「あかぎれ」、「しもやけ」があります。

 

そこで、まずは「冬場に起こるお肌のトラブル」について、原因なども一緒に見ていきます。

お肌のトラブルには何がある!?

お肌のトラブルは以下の通りです。

  • 乾燥
  • かゆみ
  • 肌荒れ
  • ひび割れ
  • シミ
  • そばかす
  • シワ
  • ニキビ
  • くすみ
  • たるみ
  • テカリ
  • 敏感肌
  • 毛穴のつまり

など、さまざまです。

その中でも、寒い時期に起こる肌トラブルをピックアップしてまとめています↓

1.乾燥(かんそう)

寒さにより空気が乾燥し、空気の水分が少なくなるとお肌が乾燥しやすくなります

肌が乾燥することで、乾燥した部分がカサカサしたりザラザラしたりします。

そこに、かゆみを伴って肌荒れやひび割れなどを引き起こします。

 

そのほかの原因として、生活習慣のかたよりや、紫外線、糖尿病、皮膚の病気などでも起こります。

紫外線が原因なのは意外かもしれませんが、冬だけではなく夏の紫外線でも、お肌の水分を奪ってしまいます

 

また、肌のバリアを担う皮脂天然保湿因子(NMFは、年齢とともに減っていくので、特に保湿対策が必要だといえます。

ちなみに、乾燥対策の記事もまとめていますので、参考までに見て下さい↓

2.手荒れ

肌の荒れは、空気の乾燥や水仕事などで、肌の表面の皮脂や水分が失われた結果起こります。

それにより、外部からの刺激を受けやすくなり、小さな亀裂(傷)ができてしまします。

 

特に、手の場合ですと、皮脂を分泌する「皮脂腺」が、ほかの部位よりも少ないと言われています。

ですので、水仕事や空気の乾燥によって、皮脂などが失われます。

 

肌のケアを少しでも怠る(おこたる)と、水仕事などを何度も繰り返し行うことで、手荒れはひどくなり悪循環です。

3.あかぎれ

あかぎれは、空気の乾燥などにより皮膚のひび割れができたとき、皮膚の周りや中が赤く見えたり出血や痛みを伴うものを言います。

原因は、気温の低下によって汗をかかなかったりお肌の皮脂や水分の減少から起こってしまいます。

 

あかぎれを起こすと痛いので、そうなる前にハンドクリームをこまめに塗るなどの、早めの対処が必要です。

※あかぎれの場合、尿素配合のハンドクリームの使用は避けること。

4.しもやけ

しもやけは、寒さによって血液の流れが悪くなることによって起こると言われています。

 

寒いところにいると血管が細くなり、逆に、温かいところでは血管が広がります。

温かい状態と寒い状態にいるのを繰り返すことで、血液の流れのコントロールがしにくくなり、赤く腫れたり痒くなったりします。

これが、しもやけのメカニズムです。

 

外出後にすぐお風呂に浸かると、肌が何とも言えない熱い感覚になるので、わかると思います。

あの、何とも言えない感覚は嫌ですよね。。

5.かゆみ

何よりも対処しておきたい肌症状は「かゆみ」です。

かゆみが起きてしまうと、寝ている間に知らず知らずにお肌をかきむしってしまいます。(これが一番最悪…。)

すると、掻いたところがさらに痒くなり、かき傷からばい菌が侵入するリスクも高まり、間接的に免疫力が落ちてしまいます。

なので、かゆみが起きた場合は、どの肌トラブルよりも先に、対処していく必要があります

 

肌がかゆくて我慢できないときは、「冷やす」ことがオススメ!

タオルやハンカチなどの小さいもので、痒いところを冷やすのが良いです。(寒い時期なので)

それでも落ち着かない場合は、かゆみ止めを塗ることをオススメします。

 

かゆみ止めは、保湿クリームと同じように、ドラックストアにたくさん置いています。

ただ、たくさんかゆみ止めがあって悩むと思いますので、ぜひ、薬剤師や登録販売者の方に相談してください。(僕の方でも、市販薬の相談を受け付けております。)

 

もし、市販の薬でもまったく痒みが治まらない場合は、かかりつけの病院や皮膚科を受診して、そのことを伝えてください。

 

以上が、寒い時期に起きやすい主な肌のトラブルです。

次に、肌の乾燥などにいいオイル(植物油)や精油を紹介していきます。

肌のトラブルにオススメのキャリアオイルは?

1.ホホバオイル

ホホバオイルは、「ホホバ」という植物の種子からとれる油で、高い保湿作用を持つことから、乾燥肌に適したオイルです。

このホホバオイルの主成分である「ワックスエステル」は、皮脂や髪の毛などに含まれている成分なので、肌の皮脂のバランスを整えてくれます。

 

そのため、乾燥肌だけではなく脂性肌の人にも使えることも利点です。

また、安定性が高いオイルなので、もちろん酸化もしにくく比較的に長持ちするオイルです。

2.スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルはホホバオイルよりもしっとりとしたオイルです。

中でも、ビタミンEを多く含んでいることから、肌を柔らかくしたり抗酸化作用(肌への刺激によるダメージの除去)を持っているところが利点です。

 

また、保湿力や浸透力も高いので、乾燥肌にはピッタリとも言えるでしょう。

低刺激で、赤ちゃんにも使えるオイルですので、使いやすいオイルだと思います。

3.オリーブスクワラン

オリーブスクワランとは、オリーブオイルに含まれている「スクワラン」という成分を抜き出して精製した天然の保湿成分のことです。

オリーブスクワランは、サラッとしていて肌へのなじみが良いオイルで、使いやすいのが魅力です。

また、スクワランは皮脂を作るのに欠かせない成分でもあるので、肌のバリア機能を高め、肌の水分の蒸発を防ぎます。 

 

スクワランは、天然の保湿成分のため、敏感肌の方にも使いやすいところはメリットです。

 

ただ、スクワランは皮脂にも含まれる成分なので、脂性肌にはあまり向かないオイルです。

 

今まで紹介した3種類のオイルは、アロマショップや無印などで購入できます。

 

次に、皮膚のトラブルにオススメのアロマ精油を見ていきます。

肌のトラブルにオススメの精油(香り)は?

1.ラベンダー

まず、挙げられる精油は「ラベンダー」です。

ラベンダーはリラックスさせる精油として、人気のアロマだと思います。

 

このラベンダーは、「傷口に精油の原液を直接つけることができる香り」として有名で、弱い抗菌作用と傷の治癒作用をもつ精油です。

また、あかぎれや火傷(やけど)の「赤み」や「炎症」にも使える精油ですので、軽い肌荒れやあかぎれにオススメ。

先ほど紹介したキャリアオイルに薄めてから、局部に塗ってあげると良いでしょう。

2.フランキンセンス

僕、個人的にオススメしたい精油は「フランキンセンス」という精油です。

 

フランキンセンスは、皮膚の再生を促す作用を持つことから、傷ついた皮膚を修復・再生させ、皮膚のひび割れあかぎれなどの治りを早めてくれます。

フランキンセンスは、いろんな精油との相性がいいので、ほかの精油とブレンドして使うことをおすすめします。

3.ローズ系の精油

ローズ系の精油は、たくさんあります。

特に有名なのは、ゼラニウムローズオットーあたりだと思います。

 

ローズ系の精油に含まれる「ゲラニオール」と言うバラ特有の甘い香りの成分は、肌の細胞の成長を促す作用を持っています。

また、ローズの甘い上品な香りは、気分を高揚させてくれます。

なので、ローズ系の精油は、手作りハンドクリームリップクリームローションなどにも使いやすいと思います。

 

特に、ゼラニウムとフランキンセンスのブレンドは相性がいいので、ぜひ試してみて下さい。

※アロマ精油の注意点

アロマの精油も、人によっては合わない方もいますので、使用前には必ずパッチテストを行ってください。

  

パッチテスト…皮膚に精油を塗ってから2日~3日間放置し、痒みなどが出ないか確認するテストで、自分で行えます。

何もなければ、安心して使用できます。

 

では、今まで紹介したオススメの精油とキャリアオイル(植物油)を例に、カンタンな手作りアロマハンドクリームのレシピを紹介したいと思います。

ハンドクリームのカンタンな作り方

実際に、家で手軽にできる「ハンドクリームの作り方」についての動画を載せています。

もしよければ、こちらの動画を見て下さい。

お子様にも楽しんでもらえたらと思います。

ハンドクリームをこまめに使用することで、お肌の水分を閉じ込めて乾燥を防ぐことができます。

 

当動画でハンドクリームに使っている基材である「シアバター」は、人間の皮脂に近い油(オイル)で、高い保湿力を持ちます。

このシアバターは、36度前後までは固形のかたちを保つ性質があります。

なので、体温に触れることでサラッと溶け出し、肌にしっかりなじみます

 

シアバターは、子供から大人まで使いやすい天然の保湿成分と言われています。

ですので、ホホバオイルなどと同じく、使いやすいバターだと思います。

 

しかし、シアバターを直接ハンドクリームとして使用することもできますが、シアバターには香りがありません。

なので、エッセンシャルオイル(精油)やアロマオイルなどで香りづけを行うことで、より使いやすいハンドクリームに仕上がります。

 

植物油としては、すべての肌質に合う「ホホバオイルを使っています。

ホホバオイルは、皮脂のバランスを整えたり、肌の水分機能を高めてくれます

さらに、抗菌作用を持つみつろう」も加えているので、開封後による雑菌の繁殖や、お肌についたバイ菌なども除去してくれます。

そのほかに、高い保湿作用も持つことから、かなりの優れものです。

当動画では、シアバターをベースにハンドクリームを作っていますが、シアバターと植物油の分量はお好みの分量に調節できます。(シアバターを使わずに、植物油とみつろうだけでも、ハンドクリームは作れます。

 

【材料】

シアバター 15g

みつろう(蜜蝋)2g

ホホバオイル 3ml

精油(ラベンダー、フランキンセンス)2滴ずつ→今回は諸事情により、フランキンセンスを多めに加えています。

※すべて、「生活の木」より購入可能です。

 

 

ただし、ハンドクリームを実際に使用する前は必ずパッチテスト肌に塗って、数日間放置する)を行ってください。

パッチテストで、痒みや湿疹などが出なければ、安心してお使いいただけます。

 

寒い季節、必ずハンドクリームは必須になると思いますので、ぜひ、天然の素材で作った「手作りハンドクリーム」を作ってみてはいかがでしょうか?

最後に

最後になりますが、寒い季節で特につらいのは、「肌の乾燥」と「冷え」と「風邪」です。

 

そのうち、肌のトラブルに関してのことをピックアップし、肌対策やハンドクリームの作り方なども書いていきました。

 

この記事を通じて、少しでも皆さんの肌を守るサポートができたらと思います。

 

最後まで、長い記事を読んでくださってありがとうございました。

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